杉並区議会議員(無所属) 堀部やすし最前線 | No.27 |
区が購入しているガソリンは高い!! これでいいのか燃料契約 |
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杉並区議会は、いま、決算特別委員会の真っ最中。朝から晩までびっしり審議が行われています。お役人さまも、私たち議員も、ここしばらく、その準備に追われる日々でしたが、白熱した(?)審議が続いています。引き続き、来週も審議が続きますが、今日は、私が決算特別委員会で話題にした内容の中から、区の車両用燃料の契約が不適切である件について、お伝えしましょう。
かつて、防衛庁の燃料調達をめぐる談合が発覚し、関係者が逮捕されるという事件がありました。このときは、防衛庁だけが叩かれて終わりになってしまいましたが、その実、ヘンな話だと思っていたところです。というのも、お役所というところは、横並びが大好きなところであって、防衛庁がやっているということは、どこのお役所でもやっているに違いないことだと思っていたわけです。そんなこともあって、私は、初めての決算審議を前に、さっそく杉並区の状況を調べてみました。
区の車両用の燃料は、「単価契約」で決められています。区はおおむね3カ月単位で販売店と契約し、そこで単価を決定します(月末締め・翌月請求の後払い)。問題はこの単価にあります。杉並区の契約単価は、どうみても、実勢価格より、ずいぶん高いものなのです(上の表をご参照ください)。 レギュラー・ガソリンが、リッター80円台のときに、90円台〜110円台で契約しているのですから、開いた口がふさがりません。そもそも、年間にして数万数千リットルも大量に契約している杉並区です。むしろ実勢よりも安く買えなければ意味がないはずなのです(リッターあたり10円や20円の差といっても、年間にすれば、ケタ違いの大きなムダ遣いになるのです)。優秀なお役人さまが、理由もなく純粋にこのような契約をするというのは、常識的には考えられないことであって、こうも単価が高いのは、何かウラがあるに違いありません。 ※幸いにして、杉並区を含む東京23区は、多くのガソリンを使う清掃事業や水道事業が東京都の仕事になっていますから、必要になるガソリンも少なく済んでおり、他の市と比べれば影響は軽微かもしれません。ただ、ひょっとすると、東京都も同じような状況かもしれませんので、調査する必要を感じています。
さて、いつものことながら、お役人さまは、素直には過ちを認めないものです。しかし、この件では、さすがに、あまりに高い価格で契約していることもあって、区の経理課長からは、実に間の抜けた答弁が返ってきました。なんと、この単価は、レギュラーとハイオクを合わせ含んだ単価だと言うのです。 もちろん、契約書にはその旨の記載はありません。より適正にハイオクならハイオクの単価契約をし、レギュラーはレギュラーの単価契約をするというのが当たり前というものです(ちなみに、軽油やLPGは、ちゃんと別になっているわけですからね!)。私は一議員に過ぎませんから、区の契約の秘密など、知る立場にありませんが、冗費の削減を財政健全化の柱に掲げている(来年度は76億円の削減目標を掲げている)杉並区が、このように高い単価での契約を放置してきた理由は、いったい何なのでしょう?・・・防衛庁の談合事件の時と同じでなければよいのですが・・・
こうした決算特別委員会での私の追及について、区はいちおう否定しています。しかし、否定するのであれば・・・次からは実勢価格よりも安く契約して、それを証明してみなさい!!。これまでのように、不当に高い単価で契約をするくらいなら、毎回、安いところを探してガソリンを入れ、その都度、領収書を切ってもらったほうが、よほどマシというものです。 そもそも契約は、公平公正な競争原理に基づいて行うべきものです。ガソリン・スタンドは競争が激しく、店によっても、あるいは日によってすら、単価が異なることもあるくらいです。いまのままで利益を得るのは、ごく一部の業者だけであって、多くの区民には何のメリットもありません。不当に高い単価で契約を行うことは、多くの納税者を裏切る行為だという自覚が、区には乏しいようですので、今後もさまざまな手段で、厳しく追及していく必要を感じています。区内業者優先の名の下で、このようなメチャクチャな契約を行うことには問題があり、今後も注視していきます。 |
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