杉並区議会議員(無所属) 堀部やすし最前線 | No.18 |
井草森公園付近環境問題(いわゆる杉並病) 健康調査の結果がでました!! |
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本日、午後6時半より「第3回井草森公園周辺環境問題に係る健康調査委員会」が開かれ、これまでに取り組んできた健康調査の結果概要が報告されました。まだ報告書が上がっておらず、詳細をお伝えすることができる段階にはありませんが、以下、その報告概要をお伝えしておきます。 なお、区議会では、今月下旬に開かれます「災害・環境問題対策特別委員会」の場において、さらに詳しく報告され、審議されることになっています。私も、この特別委員会の委員の1人ですので、追って、また報告します。 調査では、井草森公園周辺の方々の健康状態の特徴を把握するため、問題が集中して発生している杉並区・井草地区のほか、他の3つの比較対象地区(井草と地区特性の似た久我山・和田・永福の各地区)の杉並区民3200名を無作為抽出し、主観的健康状態(自覚症状等)に関して「THIシステム」によるアンケ−トを行っています(回収率は72.5%)。今回の調査は、あくまで「健康調査」ですから、被害の原因が特定できたというわけではないのですが・・・以下に報告するように、井草地区から厳しい調査結果が出たことからも、東京都清掃局・杉並中継所(不燃ゴミの中間処理場)への疑いは消えないままです。 ただ、私が調べてみたところ、このTHIシステム(東大式自記健康調査。東大式のTHIという健康調査票を用い、本人が直接質問紙にYES/NOを回答するもの)による調査方法は、完全なものとはいえません。身体的・心理的な自覚症状をチェックするためにデータに基づいて判断するとはいえ、THIで異常がないという結果が出ても、必ずしも病気でないとはいえません。また、THIで問題が多いという結果が出ても、臨床的には何も問題がない、ということもよくあるようです。結局、医師が客観的に判断するものではなく、本人の主観的な「自記」によって判断する方法である以上、これは仕方ないことなのかもしれませんが・・・その意味では、今後さらに調査をしていく必要があると考えています。 それにしても、この問題。いつの間にやら、「杉並病」という名前がついてしまい、なにやら杉並区特有の問題というイメージになっていますが、他の地域でもいつ起こるかわからない問題として考えていくことが必要でしょう。
●注釈 「多愁訴」・・・手足や体がだるい、横になりたい、頭が重い・痛い・ぼんやりする、肩が凝る、体が痛い、熱っぽいなど 不定愁訴 「呼吸器」・・・痰がからむ、鼻水が出る、咳・くしゃみが出る、のどが痛むなど 「眼と皮膚」・・・皮膚が弱い・かゆい、発疹・じんましんが出る、眼が痛い・充血するなど |
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