偽装されてた経常収支比率/杉並区の「統計不正」
杉並区議会では、全議員で構成される「決算特別委」を毎年9月~10月に設置しています。前年度決算について詳細に調査・審査・審議するためです。
堀部やすしは、この決算特別委に臨むにあたり、杉並区「経常収支比率」の偽装/粉飾を発見しました。
杉並区による「決算統計の不正」であり、「財政指標の粉飾」です。
最近、政府・国会において統計不正問題が話題になりましたが、それよりも前に、杉並区においても発生していたのです。 |
杉並区議会議員「堀部やすし杉並区政リポート2018」から
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杉並区長による「経常収支比率の粉飾」を追及 ▶ 改善
2010年夏に就任した田中区長(元民主党都議)は、杉並区の「経常収支比率」を80%以内とする「財政健全化と持続可能な財政運営を確保するためのルール」を自ら設定しましたが、長くこれを実現しておらず批判の声が出ていました。
このような中で、2015年9月、就任後初となる目標達成の報告が行われてきたのです。
この決算統計の算出を不自然に感じた堀部やすしは、決算の詳細を丹念に調査(決算特別委)。これにより、実際には80%超の状態にあったことが明らかとなったのです。
杉並区は、区長自ら定めた目標「80%」が未達成であったことから、経常的経費の一部を臨時的経費扱いにし、数値を良く見せる「不適切な処理」を行っていたのです。
堀部やすしの追及により、この不適切な算出は、その後2016~2017年以降、改善されていきました。
自治体の「経常収支比率」は、総務省の決算統計資料に掲載される主要財政指標の一つです。政治的な意図から不当に良く見せたり、自ら定めた目標値を達成しているかのように粉飾したりすることは、厳に慎まなければなりません。
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2019.4
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