ネット選挙解禁(選挙期間中のネット利用解禁)前後の「投票率」を比較してみました。 |
2013年参院選(7月21日執行)は、ネット利用解禁後初の国政選挙でした。
そこで、杉並区選挙管理委員会から提供を受けた投・開票結果に基づいて、解禁前後の「年代別投票率(世代別投票率)」を比較してみたところ、興味深いデータを確認することができました。
若年層(20代・30代)と中高年層(40代以上)では、投票率の低下状況が明らかに異なるのです。
20歳代の投票率は0.81ポイントの低下にとどまり、30歳代もまた1.76ポイントの低下にとどまっています。その一方で、40歳以上の投票率は、5ポイント近くも低下しています。
これによってネット選挙解禁の効果と断定するのは早計でしょうが、20代・30代のネット活用率が高いことは各種調査から明らかとなっていますので、関係がないとは言い切れないでしょう。
ネット解禁は、投票率の向上には効果を上げなかったかもしれませんが、投票率の低下を抑止する効果はあったのかもしれません。ご参考になれば、幸いです。 |
参院選(東京都選出・杉並区開票区)
年代別投票状況
|
当日有権者数 |
投票者数 |
投票率(%) |
平成22年 |
平成25年 |
平成22年 |
平成25年 |
平成22年 |
平成25年 |
差 |
20歳代 |
83,136 |
75,207 |
29,431 |
26,017 |
35.40 |
34.59 |
−0.81 |
30歳代 |
100,567 |
95,886 |
49,663 |
45,658 |
49.38 |
47.62 |
−1..76 |
40歳代 |
80,618 |
86,453 |
49,085 |
48,686 |
60.89 |
56.31 |
−4.58 |
50歳代 |
60,113 |
61,271 |
41,908 |
39,697 |
69.72 |
64.79 |
−4.93 |
60歳代 |
61,961 |
60,364 |
47,338 |
43,193 |
76.40 |
71.55 |
−4.85 |
70代以上 |
75,839 |
81,094 |
50,512 |
50,201 |
66.60 |
61.90 |
−4.70 |
※年代別投票状況は、在外選挙人を含みません。
投票率
|
当日有権者数 |
投票者数 |
投票率(%) |
|
平成22年 |
平成25年 |
平成22年 |
平成25年 |
平成22年 |
平成25年 |
差 |
杉並区 |
462,234 |
461,944 |
267,937 |
253,979 |
57.97 |
54.98 |
-2.99 |
(参考)全国 |
|
|
|
|
|
|
|
|