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改選後、新たに就任した杉並区議会議長より、「議会運営に関する新たなルールをつくりたい」として案が示されてきました。
その内容を読むと、再質問の時間を厳格に制限する方向性など9項目が並んでいました。
杉並区議会では、議会基本条例の制定が課題となっていますが、このような発想で考えていたのかと思うと、暗澹なる気分になっています。先進自治体では、いま、旧態依然とした古くさい議会運営を改める動きが活発になっていますが、それらを比較すると、大きく遅れをみせているのです。 |
杉並区議会(本会議)においては、これまで質問時間に明示の制限はありませんでしたが(目安は職員の答弁を除く片道30分)、しかし、「議員の再質問は1回だけ」という規則が設けられていました。
これが曲者です。
区長や区職員は、答弁を意図的に漏らす(はぐらかす)ことで、議員の質問を無にしてしまうケースが多々あり、これに対する議員の追及も甘い・・・。議会がつまらない、という批判は、ここに原因があります。
再質問の回数を1回に制限しているにもかかわらず、さらに再質問の時間をこれまで以上に厳格に制限すれば、一体どうなるか。
役人の答弁が不明確・不明瞭であったとしても、そのまま放置されることが増え、答弁はますます改善されなくなるでしょう。議会の形骸化に拍車がかかります。これでは役人天国です。
現在の杉並区議会が抱える課題は多岐にわたりますが、まずは今回の議長提案(平成23年7月15日付文書)について、次のとおり意見を表明しました。
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