平成20年(2008年)がスタートしました。
昨年も、多くのみなさんに「民間人校長のあり方」に関する意向調査をはじめ、多大なるご協力をいただきました。ありがとうございました。
杉並区の教育実践については、このところ頻繁に報道を賑わせている状態が続いていますが、引き続きご意見をお聞かせいただければ幸いです。
さて、本年も、杉並区では、新たな挑戦が次々と実践されていきます。
その象徴は、本庁の土日開庁&土曜議会の開催です。
すでに杉並区では、365日年中無休でコールセンター(#8800/朝7時から夜11時まで)を設置するとともに、一部の駅前事務所で土日に窓口サービスを提供してきました。さらに、新年度においては、本庁1階フロアについても、土日開庁する方針を決定したのです。
住民票の写しの交付といった単なる事務サービスだけでなく、福祉等の相談業務の一部についても、土日に業務提供を行うことが他にない特徴です。
これに先立ち、杉並区議会においても、今後は本会議の一部を土曜に開催することを決定しました。また、本会議の模様は、通年でインターネット中継します(録画によるオンデマンド提供)。
もちろん、杉並の新たな挑戦といっても、内実を知るものとしては、アンフェアな施策やパフォーマンス的な施策も少なくなく、苛立ちを感じることもままあります。
しかし、それでも杉並は、全国自治体のトップランナーとして、積極的に取り組みを進めている部分がたくさんあることもまた事実です。これについては、前向きに活かしていきたいものです。
土曜議会やインターネット中継についても、スタート段階では、一部の本会議のみを対象としており、形式的に過ぎませんので、その効果については微妙な部分もあります。
しかし、質疑・答弁に立つ議員・職員はともかく、請願者・陳情者・傍聴者のみなさんにとっては、土曜日のほうが参加しやすい場合も少なくないでしょうから、これをきっかけに、土曜に審査を求める声が寄せられてくるようになるでしょう。(長く未審査となったままの請願・陳情は数多くあります)
その際、「多くの議員・職員を拘束する本会議は土曜に開催できるのに、より少人数で審議する委員会(請願・陳情審査)だけは、土曜日に開催できない」などという矛盾した説明が通用するはずがありません。
「千丈の堤も 蟻の一穴から崩れる」という言葉があります。今回、蟻の一穴のように始まる土曜議会ですが、これは、いずれ議会のあり方を根底から変えるに違いありません。
それは、多くの議員や職員にとって、不都合なことかもしれません。しかし、もはや時計の針を逆に戻すことはできないでしょう。
私たちは、ようやく、その端緒をつかむことができたのです。
私は、今後も、長いものに巻かれることなく、あくまで政策本位で議員活動を進めていきます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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