杉並区議会議員選挙は、4月17日(日曜)告示/4月24日(日曜)投開票です。定数48に対して、70人前後が立候補する見込です。

 東日本大震災の直後で、本来は選挙どころではない状況です。選挙となれば、前後概ね1ヶ月間は政治空白が生じ、どうしても議会は動かなくなってしまいます。

 しかし、この春に任期満了となる地方選挙(区市町村の選挙)は、4月24日に一括して執行することが法律で定められてしまっています。東京都内は、被災による例外が認められることもなかったため、残念ながら、予定どおり行われることになりました。

 今回の選挙にかかる総経費は約1億円です。民主主義のコストといえども、実に大きなコストです。投票は有権者の権利ですが、権利の行使に多額の公金が使われていることを知っていただきたいと思います。

 一人から、そして一人でも

 私は、当選3回すべての選挙において、宣伝カーを回さず、名前の連呼をしない選挙を実践してきましたが、今回もまた前回に引き続いて拡声器・マイクを使わない選挙を行います。

 主たる活動は、ポスター掲示板の周囲で行う「対話型の活動」です。

 過去の選挙においては、毎回多くの候補者がいっせいに宣伝カーを走らせ、ひたすら大音量で名前の連呼をしていました。しかし、私は未成年の頃から、このような選挙手法に強い疑問を持っていました。

 そこで、私は、杉並区内で最も早くから宣伝カーを回さない、名前の連呼をしない活動を実践し、政治活動に新境地を切り開いてきました。

 しかし、当初は、「無所属で宣伝カーを使わない人」というだけで泡沫候補扱いされ、バカにされたものです。私なりに強い信念を持って実践してきたことなのですが、その昔は誰もが当選すると思っておらず、初当選した際も「なぜ当選したのか」「おかしな奴が入ってきた」「まぐれ当選だろう」「次は落選確実」と鼻で笑われました。

 そんな私も、おかげさまで3回の任期を重ねています。

 この間、一貫して政策本位に徹し活動してきた実績から、最近では新人の皆さんより受けるご相談も増え、今では私をモデルに活動される方が各地に登場しています。実際に行動に移してくださる方が少しずつでも増えてきたのは、嬉しいことです。

 議会中継(動画配信)をご覧いただければわかると思いますが、私はもともと演説好きです。本当はバリバリ駅頭演説したいところで、支持してくださる方の中にも、それによって票の上積みや上位当選を期待されている方がいるのも事実です。

 しかし、さすがに候補者が70人にも及ぶ杉並区議選は毎回あまりにも騒々しく、そのような候補者の独り善がりな活動は、自ら慎むことで範を垂れるしかないと思っています。票の大小も大事なのかもしれませんが、やはり「どのような選挙のやり方で当選したか」も、それに劣らず大事なことだと考えています。ご理解ください。

 さて、杉並区では、区長交代によって、議員のあり方、議会のあり方が強く問われるようになっています。

 最も大きな選挙の争点は「区長交代後の杉並区政をどう評価するか」です。個別にみれば、無数の争点がありますが、それらの根源は、すべてここに行き着きます。

 改革の停滞は深刻です。堀部やすしは、今後も、誰に媚びることなく、懸案には自由主義的立場から政策本位で対応していきます。ひとりから、そしてひとりでも、利益誘導政治を牽制し、改革ムードの停滞している現区政を正していきたいと考えています。

杉並区議会議員(無所属) 堀部 やすし



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